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第2回 不整脈ってどんな種類があるの

通常、成人の脈拍数は個人差がありますが、1分間に60~100回程度で、一定の間隔で規則正しいリズムを刻んでいます。普通は整ったリズムであるのが、不整脈はその名の通り「脈が整っていない」ことを意味しています。不整脈、つまり脈が整っていないとはどういうことかというと・・大体この3つの種類になると思います。

1. 極端に脈が遅い(徐脈性不整脈)
徐脈(じょみゃく)といって、若い人でスポーツ心臓のように脈が遅めの人はいますが、徐脈性の不整脈として、一般に検査と治療の対象になるのは、少なくとも脈が1分間に50以下の場合になります。極端なケースでは突然、脈が数秒間打たなくなるものもあります。

2. 極端に脈が早い(頻脈性不整脈)
脈が1分間に100以上になることを頻脈(ひんみゃく)といいますが、日常生活の中で運動したり、緊張や興奮が高まると脈が100以上になるのは、もちろん不整脈とはいいません。頻脈性の不整脈として、一般に精査治療の対象になるのは、正常の脈拍から突然に脈が140~150以上に上昇し、数秒から数分後に突然正常に戻るような場合をいいます。また、安静にしているのに常に脈が90~100以上あるというケースも不整脈の場合があります。

3. 脈が跳ぶ(期外収縮)
脈のリズムが乱れることをいい、一定のリズムから一瞬、脈が跳ぶ状態になるものを期外収縮(きがいしゅうしゅく)といいます。この不整脈は比較的若い方でみられます。

実際の不整脈の患者さんは、脈が遅くなったり速くなったりする人や、脈が速く跳んだり、または遅く跳んだりする人もいますが、ここでは簡単にわかりやすく、不整脈とは脈が遅くなるか、速くなるか、跳ぶかのどれかにあたると覚えておきましょう。1.2.3のそれぞれにいくつかの種類の不整脈があり、治療の方法も違いますが、その内容については後日説明することにして、それではこのような脈の異常はどのようにしてわかるのでしょうか?これは次回に。